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【未来予測本を読んでみる】『2025年を制覇する破壊的企業』(山本 康正 著)


5年後の生活はどう変わっているか

2030年とか、2040年とか、未来予測モノが流行っているようだ。
本書はその2025年版と捉えて、新書ならではの手軽さもあって読んでみた。

序章に語られる未来予想図の一部、「翔さんの1日」には、バーチャルゴーグルやロボタクシーなどを駆使して仕事をする様子が登場する。
東京ならまだしも、関西ローカルに住んでいると、まだこんなSF小説さながらの未来はリアリティがない。

GAFAの手がけようとしていることは、戦略を聞けばいまの延長線上にあるような印象で、あまり驚きはない。
注目すべきはやはりテスラの動向で、”ロボタクシー”や”ソフトアップデートされる車”が本格的に日本に参入してくれば、生活はガラリと変わるかもしれない。
情報インフラはすっかり米企業に飲み込まれてしまったが、交通インフラにもすぐそこに外資の影が迫っているということか。
鉄道が無用の長物となれば、それこそ日本企業は何で食っていくの?という状態になる。

未来がテクノロジーによって変革されることを「おもしろい」と思い波に乗れるか、はたまた日本企業が長年かけてつくってきたインフラを破壊されること「やりきれない」と嘆くか、 イチ日本人としては歯がゆい感情になる。

未来を生き抜くための5つのスキル(何を優先的に学ぶか)

最後に、著者が未来を生き抜くための5つのスキルについて解説してくれている。

  1. 英語
  2. ファイナンス
  3. データサイエンス
  4. プログラミング
  5. ビジネスモデルが読める

上記うちどれを学習していくかという視点で考えてみる。
1は不得意なのであきらめる。2は最優先で学ぶ。3も優先度を上げて学ぶ。
4は入門的なことだけ網羅する。
5は実務経験を通じて学ぶ。

こんなところが現実的だろうか。
とりあえずファイナンス(特に財務会計)とデータサイエンス(統計)からやりはじめるかな。