ブログ再開のごあいさつ

カバーアート

昨年5月に子どもが生まれて、ブログをしばらくお休みしていた。まとまった時間がとりづらくなったこともあるし、何より不慣れな子育てに悪戦苦闘している間に10ヶ月ほどたった。けれども、ここ最近になってまた文章を書いてみたいという意欲が湧いてきている。

ブログを再開する理由

再開したいと思った理由はいくつかある。

1つ目は、考えたことをオープンに発信できる場を持ちたいということだ。 5月の出産をきっかけに、オンラインコミュニティとか、音楽活動とか、家庭と仕事以外の活動はぜんぶ一旦やめてみた。仕事や家族以外で何らかの活動に関わる場をどんどん遮断していった。すると次第に内省的な生活になった。その結果、本を読んだりして考えたことも、人に話すということがほとんどなくなってしまった。これは以前の環境が恵まれていたということもあるが、話せる場が持てないことが少しストレスになっている気もした。

また意識して外交的な場を作らないと、自分はどんどん内向きな方向に思考が進んでいきやすく、ある程度オープンな環境に身を置くことで軌道修正してもらうことは必要なのかもしれないと思うようになった。

2つ目は、生成AIの進化が大きい。 2年前にChatGPTのGPT-3.5というモデルが一般公開されたとき、チャット型AIに触れてみて驚いたものの、単にそれらしい言葉を生み出しているだけで、実用性には程遠いと感じた。ところが最近、特にAnthropic/Claude 3.7あたりを触り始めた時から、日本語の表現能力が飛躍的に上がってきて、優秀なパートナーと話しているような感覚になった。これなら、自分の書きたいアイディアや残しておきたい文章をふわっと入力してみて、それをまとめてもらったり調べてもらったりすることが短時間でできるようになるかもしれないと思えた。

一方で、自由に使える時間は子供が生まれる前と比べると少なくなり、感覚としては3分の1位になったと感じる。でもその限られた時間の中で、ツールをうまく活用して文章を残していくというチャレンジをやってみたい。

3つ目は文章を書くというライフワークを持ちたいということである。 カラーバス効果という考え方がある。何らかの題材について書きたいとか、自分がアウトプットをするということを前提として日常を過ごしていると、その視点が大きく変わってくるというものだ。これをうまく利用して、いくつかのテーマを設定して探求してみることを、ライフワークにできないかということだ。

英国の哲学者バートランド・ラッセルの好きな言葉がある。

「幸福の秘訣とは興味の幅を広く持つということ。そして自分が惹かれた物事や人に対して敵意を持つことなく好意的であることである」

何らかのテーマを見つけて書くことで、興味の幅を少しずつ広げたい。

新しいルール

せっかく再開意欲が高まっているところなので、ブログにもいくつかのルールを設けたい。

1つ目は、定期更新を課してみるということ。 過去の経験から、書きたいときに書いて仕上がったら公開するというスタンスは続かない。いずれ更新は途絶える。書くことと公開することをある程度習慣にしてしまう必要がある。 そのためには、完成度にはこだわらず、とにかく期限までに仕上げてアップロードすることを優先するようにしたい。

2つ目は、人に語りたくなるなるようなテーマを設定するということ。 あまりプライベートな内容や仕事に関わる専門的な内容をテーマにしないということだ。思考プロセスをオープンにしたいというのが再開の目的なので、自分と趣向の近しい人たちに向けて興味を持ってもらえる内容を心がけたい。

3つ目は、長い記事を書きすぎないということ。 多くのブログはスマホで読まれると思うが、スワイプしながら読んでいて苦にならないのは3000字以内だと感じる。定期的に読みたいブログは、内容が端的で更新頻度が高いものだ。 もし記事が長くなりすぎたら、記事を分ける。500字でも1000字でも、短くても伝えたい内容が書ければ問題ない。文章を短くしたり、回りくどい表現を修正することについては、AIが得意なことなので、彼らにその役割を任せてみるのもいい。

春一番の風が吹き始める、まだ肌寒さの残る季節。 吉野の桜がぱっと花開く頃には、また身の回りが慌ただしくなってくるはずだ。 その前に、新しい試みを始める計画をひっそりと立てていきたい。