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【全10選】聴いてよかったVoicy配信【2021年11月-12月】

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もうかれこれ2年ぐらい、移動中にはVoicyを聴くことが習慣になっている。 プラットフォームの成長とともに気になるパーソナリティーも増え続け、最近では「聴く放送を絞ること」の方が難しくなっているうれしい状況だ。

本日アプリを開くと、「2021年あなたがVoicyと過ごした時間は何時間?」と題したお知らせが届いたのでタップしてみると、下記の通り表示された。

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視聴時間を1日平均1時間とすると、実に年間約200日分もお世話になっている計算である。 「いかに習慣になっているか」を数字で知って、驚いてしまった。

ボイスメディアは他にもApple Podcastやstand.fmなどあるが、正直なところVoicyが個性では突出していると感じている。1チャプター10分という飽きのこない再生時間、登録しているパーソナリティーを更新順に自動放送していくシームレスな再生、著名人から専門家まで幅広い人たちの”日常の声”が届けられるというコンセプト。どれも気に入っていて、いつの間にかまたアプリを再生してしまう。

ただ最近になって、ただ聞き流すだけではもったいないなと感じるようになった。 人に話そうとして、放送の内容を思い出そうとしても、聴いているだけでは頭に残らないのだ。 そういうわけで、備忘録も兼ねておもしろかった放送回をピックアップをはじめてみることにする。

12月はまだ終わっていないものの、選定のくくりは2021年11月〜12月とした。

読書

797 若い頃にはまった本 - @dongurifm

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ドングリのお二人の読書遍歴をざっと紹介してくれている。 青春時代にハマった小説の紹介もあり、なつかしい!と思わせてくれる。 宮部みゆき「火車」「レベル7」、私も中学生ぐらいの時にドハマリした。 青春時代に読んだ小説は、当時の感情とともに真空パックされてある種の思い出みたいになっていく。 働き始めるとこういう小説からは離れがちになるので、学生の頃の読書体験は貴重だ。

#28 玉置真波さん対談4 日本の名著を世界へ! - 土方奈美(翻訳家) @NamiHijikata

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近年翻訳書でベストセラーを連発する土方奈美さんがVoicyチャンネルをはじめるという。 聴き始めてみると、出版業界の編集者との対談が多く、業界を覗くようで楽しい。 この回は、「海外で売れている日本の名著」というお題で、「嫌われる勇気」「岩田さん」など取り上げられている。ベストセラーを輸入するだけでなく、日本のベストセラーを輸出するという発想は新鮮だった。 玉置さんとの対談全5回はどれも興味深く聞かせてもらった。おすすめされていた「ザリガニの鳴くところ」も読んでみたい。

▼海外でもベストセラーという「嫌われる勇気」「岩田さん」の英語版

『知識人とは何か』エドワード・W・サイード1 ,2 - 荒木博行

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定番の荒木さんのチャンネルでは、こういう”渋い本”の紹介が好み。 知識人は、「アウトサイダー」「亡命者」である。 荒木さんは”熱狂7割、懐疑3割”を目指しているのに対し、サイードは”懐疑7割、熱狂3割”程度を目指しているのではないか、とのこと。サイードの生き方は茨の道を突き進むようなもので、風当たりは厳しい。知識人でいるということは、それだけの覚悟がいるということなのだ。

時事ネタ、ニュース

#825 社会保険料じゃなくて社会保険税 - ワーママはる @wa_mamaharu

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社会保険料がジワジワ値上げされているということを、どれだけの日本人が知っているか。 消費税の値上げは目に見えてわかりやすいので反発を招きやすいが、社会保険料は”しれっと”値上げができてしまう。ワーママはるさんは解決として「選挙に行く」を提唱しているが、これには全く同意。

2021/11/16 #405 日本の金融業界が抱える大きなリスク - ちきりん @InsideCHIKIRIN

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気候変動問題は、金融業界でのグローバル融資にも直結している。 ちきりんさんの予想するように、脱炭素と逆方向へ進む企業へ投資しているのが日本の金融機関だとわかれば、国際社会はどんな目でみてくるだろうか。 想像するとおそろしい。

2021/12/20 #0125 薬が日本にこなくなる日【1】【2】 - 木下斉 一般社団法人AIA代表理事/内閣府地域活性化伝道師 @shoutengai

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ちきりんさんの放送回と同様、日本企業のあやうさを教えてくれる内容。 製薬業界というと、個人的には全く接点のなかった業界だったが、COVID-19のワクチンがファイザーorモデルナのに二択になった時点で、世界の製薬開発競争についていけなかったのだ、という予感はしていた。企業が投資に回せる資金が減ると、当然のように開発費は減らされ、やがては薬剤を国内生産できなくなってしまう。「ジリ貧」というのはこういう現象を指すのだろうか。

12月24日 オミクロンに関するテレビ報道は偏ってないか!? - 伊藤洋介

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情報源としてテレビしか見れない高齢者をカモにしたようなテレビ局のニュース報道には本当に腹がたつ。これも”視聴率至上主義”が影響しているのだろうけれど、ゆくゆくはYou Tubeなどのネットメディアも”注目を集める”ことだけが目的になっていかないだろうか。 メディアへの信頼が低くなる一方なので、「信頼できる”個人”の意見を聞く」ことがますます重要になってくる。

思想、社会

【特別編】財閥の歴史 〜日本の近代化を担った老舗たちの系譜〜(前編)(後編)【COTEN RADIO】 - 歴史を面白く学ぶコテンラジオ(COTEN RADIO)

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明治維新後の経済を形成するきっかけをつくった財閥とは何だったのか。 「財閥解体」という用語は教科書で習うものの、成立から現代にまで続く過程までは知らなかった。 経営と所有を分離していく「持株会社」という概念は、戦前からあった。軍事的な国家プロジェクトで莫大な利益を上げるが、その後に世界大恐慌が来て大部分の企業はつぶれてしまう。しかし、三井、三菱ら銀行を持っていた財閥は、グループ間での融資をやりくりして生き残った。 時代が変わり第二次世界大戦となると、重化学工業が最重要産業となり、そこで企業利益の8割が集中することになる。 今も続く財閥出身企業たちは、様々な時代の変化に対応して現存しているのだということがよく分かった。

我慢に我慢を重ねるくせに、最後になぜか暴走する日本人 - 佐々木俊尚 @sasakitoshinao

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我慢することが得意なのか苦手なのかわからない日本人の特性をよく捉えているなと感じた。

経営、投資

現役VC個人の投資ポートフォリオと資産運用 - 朝倉 祐介 @Jockey723

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VC 投資家の(個人の)投資ポートフォリオが知れる貴重な放送回。 ”どうでもいい話”のコーナー以外も聴かなくてはね。

以上、全10トピックスを選んでみた。

Voicyを支える皆様、毎日興味深い話題を届けてくれるパーソナリティの皆様、2021年もありがとうございました。 2022年はもう少し、プレミアムリスナー加入や”差し入れ”も増やして、プラットフォーム存続に貢献もしていきたい。

2021/12/26