メモアプリ3種の使い分けについて
世に次々と新しくリリース&アップデートされるメモアプリ。
良いものが出れば乗り換えてみたいと思うもののの、データの移行などは手間もかかるし、できれば同じものを長く使い続けたい。
そこで数あるメモアプリの中から”定番品”をピックアップして使うようにしている。
今年に入って生活をガラリと変えたことによってメモアプリも一新したが、 最近は下記の3つを使いこなすという方法に落ち着いてきた。
1. Apple純正メモ
2. OneNote
3. Notion
メモアプリの使い分けで大事にしていることは、 「フロー情報・ストック情報の分別」である。
メモアプリ | 情報種別 | 主な用途 |
---|---|---|
Apple 純正メモ | フロー情報 | アイデア帳 |
OneNote | ストック情報 | 仕事用メモ |
Notion | ストック情報 | プライベート用メモ |
具体的にどのように使い分けているか、
また主観的なメリット・デメリットを整理しておきたい。
Apple純正メモ
apps.apple.comメインのメモアプリはApple純正メモアプリである。
これはもはや「第二の脳」といえるほど、日常的に使っている。
言うならば、「フロー情報の整理メモ」といったところか。
下記のようにカテゴリ分けして、片っ端から放り込んでいる。
 ▼カテゴリ分けの事例
メモ内容例
- 作った料理の写真、レシピのURLリンク
- 読書した本のキーワードや要約、簡単な感想
- キンドル本の場合は図表などそのままスクショしてキャプチャ
- You Tubeなど動画のメモ
- 残しておきたい画面などはスクショしてキャプチャ
- ブログの下書き
- Amazonで買うものリスト …etc
iPhoneユーザーであれば、起動の速さでこれに勝るものはないのではないかと思えてくる。
それほどアプリをタッチすれば一瞬で立ち上がり、思いついたことの「瞬時メモ」が取りやすい。
また同じAppleIDでログインしていれば、Apple製品間での同期はシームレスでストレスがない。
例えば、
iPhoneで撮ったスクショを撮ってメモアプリに貼付け
⇒もう少し大きい画面で見たいのでiPadに転送する
⇒iPadに転送した写真を加工して文字を入れて説明したいのでMacに転送して編集する
こういった一連の動作をほぼストレスなしに行うことができる。
一方でApple製品での使い勝手に特化しているため、WindowsやAndroidでは極端に使いづらかったりする。
また「アプリの起動の速さ」が優先されているために、
フォントが固定されていたり、シンプルな表しか作れなかったりと、
ドキュメントアプリとしての性能を求めると見劣りする。
純正メモのメリット・デメリットをまとめると以下の通り。
メリット
- iPhoneアプリの起動が速く、瞬時にメモが取れる
- iPhone、iPad、Macの間でのデータ転送や同期がスムーズ
- カテゴリ分けしておけば、散らばったメモが後々検索しやすい
デメリット
- Apple製品以外ではほぼ使えないと思ったほうがよい(ブラウザから閲覧は可能だが使いにくい)
- ドキュメント機能が制限されていて、フォントの変更や表の作成など複雑な編集作業には向かない
どんなに俊逸なアイデアを思いついたとしても、人は忘れてしまう生き物。
これからも“思いついたアイデアはiPhoneメモ”していこう。
OneNote
apps.apple.com続いてMicrosoft社製のOneNoteである。 こちらはズバリ「仕事用のストックメモ」として活用している。
今年から仕事でMicrosoft365を契約して使うようになった。 OneDriveというクラウドドライブのUIが優れているため、 Officeアプリ(特にワード、エクセル)の連携がシームレスにできることに気がづいた。 そこで”仕事のメモはOneNoteに統一してはどうか”と思って試してみたところ、 前途のAppleメモやGoogle系のメモアプリ(GooglekeepやGoogleドキュメント)よりも私的に使いやすかった。
▼日誌的な使い方に最適
メモ内容例
- 日誌 / 議事録
- 当日使用したファイルをOneDriveに保存し、そのリンクを貼付け(.doc/.xlsx/.pptなど)
- 閲覧したpdfや画像ファイルをストック
- 仕事で保存しておきたいドキュメントや写真のメモ ...etc
紙媒体で渡されたドキュメントなどを保存しておきたいときにも、OfficeLenzなどキャプチャアプリで撮影し、 OneNoteに放り込んでおくと、参照したい時に資料がどこにあるかアタフタしなくて済む。
またメモ領域に制限がなく、貼付け位置が自由で、無限に書き込んでいける機能もおもしろい。
あまり使っていないが、手書きも優れているらしく、まだまだアプリの機能を使いこなせていないと感じることもある。
一方で、カテゴリ分けの方法はノート>セクション>ページと毎回ドキュメントの置き場所を指定する必要があり、
この部分は前時代的というか、Windows的。
アプリの起動もそれほど速いとはいえず、瞬時メモを取るには向かないアプリと考える。
メリット
- Microsoft Officeソフトで生成されたドキュメントのデータ参照がしやすい
- ファイルを直接貼付けもできるし、OneDrive上のリンクを貼付けもできる
- 紙媒体をpdf形式に保存してストックしやすい
- ブラウザベースでログインして使用しても、デスクトップアプリと遜色なく使い勝手は悪くない
デメリット
- iPhoneアプリで立ち上げたときの動作が多少重い(以前よりは使いやすくなった)
- Apple製デバイスで使いづらい
- カテゴリ分けが面倒
- 多機能な一面、シンプルに使いこなすのが難しい
個人的には、プライベートのメモはApple純正メモ、仕事のメモはOneNoteと使い分けることにより、頭の中がスッキリした。 私のように、仕事ではMicrosoft製品を主に使用しているが、プライベートではiPhoneやMacを使っているという方には、 オススメできる使い方ではないか。
Notion
apps.apple.com最後に話題沸騰中のアプリ、Notionについてご紹介する。 こちらは、「アウトプットするための情報整理」に活用している。
Notionの魅力は、なんといってもページ階層が無限につくれることにある。 「ノートアプリ版マインドマップ」といったところか。
UIも優れていて、自分好みにカスタマイズすることも可能。
活用法についてはブログやYou Tube等でも多くの人が紹介しているので、そちらを参考に。
ヘッダーに好みの画像を配置したり、WEBリンクの導入ができたり、まるでプライベートブログを持ったような感覚で扱える。
(ブログの構成に近く、そのままWeb公開もできそう)
また、データベース形式での入力に長けていて、Microsoft/ExcelとAccessを統合したような使い方もできる。
↓ホーム画面の編集も自在で、ワクワクする

メモ内容例
- 読書リスト
- タイトルリストと著者リストをリレーション機能で連携なども可能
- 本のページを作って、表紙を貼付け、Webのレビュー記事やYou Tube解説動画のリンク貼付など構成自在
- 旅行先リスト
- 旅行スケジュールの共有などもシームレス
- 美術館リスト
- 美術館リストと展覧会リストリレーション機能で連携なども可能
- サブスクリプション管理リスト …etc
メリット
- 作り込むほどにワクワクする仕掛け
- データベース管理+無制限ページ階層という発想
- 無料アカウントでほぼやりたいことに困らない
デメリット
- 思いついたことを瞬時にメモするには向かない
- ブラウザベースのアプリケーションの方が安定している(ネット環境がなければ使い物にならない)
- Apple、Microsoftのクラウドドライブとの連携が微妙
外部にある情報と頭の中にある情報を組み合わせて、そこから何をアウトプットするか。
そのための「情報整理アプリ」として、Notionに勝るものはないと感じている。
現時点でiOS版アプリやデスクトップ版アプリで機能の一部働かなかったり、
アプリの起動が遅かったり(Fast Notionという有料アプリでカバーできるらしい)
と課題もあるだろうが、今後のアップデートに期待したい。
以上、 我が三種の神器として活用しているメモアプリのご紹介でした。