2021年は、私にとって読書習慣を変えた年だった。
昨年までは読んだ本のアウトプット場所としては、読書会を活用していた。
課題本などには取り組まず、テーマフリーの読書会を中心に、自由に読みたい本を選んでいた。読書会は隔週で、それを期限に1冊の本を読み終え、読書好きな方々とおしゃべりする感覚で参加していた。
ところが、2021年春に東京から奈良へ引越すことになり、仕事も生活もガラリと変わり、読書コミュニティーもすぐには見つからず。
そんな中で、「読書習慣を続ける手段」として、ブログ書評を残してみることにした。
今までどおり隔週に1冊ほどのペースなので、更新できた記事は決して多くはない。
本を読み終えて「いざ書こう」と思っても、「なにがおもしろかったのか」「どんな発見があったのか」は、頭の中ではほとんど整理できていなかった。
本の中身を咀嚼し、自らの思考や経験と結びつけるには、それなりの時間がかかるのだ。
けれども、ひとつの記事にしてみることで、著者と対話ができたような気がして、”ただ読んだだけ”の読書にはない達成感も味わえた。
そんなわけで、来年からも「ブログで書評を書く」習慣は、続けていこうと思う。
一人で記事を書く作業はなかなか孤独なもので、以前のように読書会に参加したいなと思うこともある。
「読んだ本について書くこと」「読んだ本について話すこと」は、それぞれに違った魅力があるのだろう。
前置きが長くなったが、2021年読んでよかった本をピックアップしてみる。
- 三体Ⅱ 黒暗森林(劉慈欣)
- 人新世の「資本論」(斎藤 幸平)
- クララとお日さま(カズオ・イシグロ)
- ゼロ・トゥ・ワン 君はゼロから何を生み出せるか(ピーター・ティール)
- 地球の未来のため僕が決断したこと 気候大災害は防げる(ビル・ゲイツ)
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