レイチェル・カーソンの晩年の名著「センス・オブ・ワンダー」が、新潮文庫より装丁を新たに出版された。
カーソン氏の詩的な表現と呼応するように川内倫子氏の写真が散りばめられ、より日本人の感性で本書が味わえるようになった。 また巻末には福岡伸一氏をはじめ、「私はどのように愛読してきたか」を語る4人のエッセイが掲載されている。 なかなか至れり尽くせりな文庫本である。
「センス・オブ・ワンダー」とは、”神秘さや不思議さに目をみはる感性”のこと。
子どもの頃は誰もが授かり持っていたのに、大人になるにつれて次第に失われていく感性。 私たちが置き忘れてきた「センス・オブ・ワンダー」を取り戻すには、いったいどうすればよいか。
私自身の個人的な体験から、振り返って考えたい。
林業をはじめて「センス・オブ・ワンダー」を取り戻す
林業をはじめたことをきっかけに、今年から森の自然に触れ合う機会が増えた。
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