低音ボイスの”ええ声”で名著を解説してくれる大好きなYou Tubeチャンネル「アバタロー」さんの初の著書。 私が初めてこのチャンネルに出会ったのは、確か岡本太郎氏の「自分の中に毒を持て」の20分解説動画だったと記憶している。
まるで岡本太郎が乗り移って語りかけてくるような情熱的な朗読に心打たれ、すぐに書店に本を買いに行ったことを思い出す。 そのアバタローさんが本を出されたということで、これは読まなくてはと購入に至った。
著者が他の幾多の本解説YouTuberと違っている点は、「選書」にあると思っている。
解説で取り上げられる本は、古今東西の名著を基本としながら近年出版されたビジネス書の回もあり、「選書の基準」がわからなかった。 本書でその謎が解ければと思い、読み始めた。
読書は食事である
まずはじめに、読書の心得とは食事の心得のようなものと説かれる。
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